なぜ、スタジアム観戦をするのか?

僕は、年間でだいたい25試合くらいスタジアム観戦しています。アウェイゲームはDAZNが中心ですが、ホームゲームはよほどのことがない限り、スタジアムにいきます。毎試合、2万人くらいのサポータが集まります。

テレビやネットでも見られるのに,なぜわざわざ人はスタジアムに赴くのでしょうか。 その理由を紹介していきたいと思います。

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スタジアムで勝利に立ち会うと、幸せになれる

「Football makes fans less happy(フットボールはファンを不幸せにする)」と銘打たれた不吉な記事の中で,イギリスのサセックス大学による研究結果を紹介しています。

The jubilation of a win felt by those attending a match is around three-to-four times higher than for those watching at home, boosting happiness by around 10 points. To put that into context, only lovemaking or intimacy had a bigger effect on happiness across all the millions of responses to the Mappiness app.

(意訳)家で観戦しているよりも、スタジアムで観戦するほうが勝利時に感じる幸福感が3~4倍高い。その幸福感を超えるのは、性行為や求愛しかない。(Mappinessアプリ調査)

前掲記事より

幸福度をポイントで測定するアプリを使って調査した結果,日常では味わえない巨大な幸福感を得られることがわかりました。またレポートでは,

キックオフ時の幸福感は、スタジアム観戦の場合瞬間的に7.2ポイントも上昇するが、家での観戦では0.2ポイントに留まる(意訳)

前掲記事より

と報告しています。勝ち負けに関わらず、試合に立ち会うだけで、非日常な幸福感に包まれることができます.

さらに、

負けると長時間に渡って苦痛を感じるが,それでも勝利の幸福感を再び味わいたいがために,人はスタジアムに通う(意訳)

前掲記事より

と考察しています。快感を忘れられずに苦痛に耐えしのび、一度はまると抜けられない中毒性がスタジアム観戦にはあります。

サッカージャンキー国の話とはいえ、サッカーファンなら覚えがあるでしょう。週末が近づくとうずうずして仕事が手につかず、試合のない週末はやることがなくて抜け殻のよう。無いときと有る時のギャップが激しすぎて、しんどいくらいです。それでもやめられないのが、スタジアム観戦。これを、「551症状」と呼びます。嘘です。

では、何が魅力なのか、スタジアム観戦でしか得られないものを、いくつか見ていきましょう。

圧倒的な巨大空間

僕が初めて味の素スタジアムを訪れたときに口をついて出たのは、

「うわー、むっちゃでけえー」

でした。数あるスタジアムの中でも、味スタ は国際試合が行われる会場です。東京ドーム約1.4個にもおよぶ7万㎡(建築47000㎡+ピッチ20000㎡)の大建造物。コンコースからスタンドに入ると、ピッチの鮮やかな緑とそれを取り囲む数万人の群衆で青赤に染まったスタンドに迎えられました。巨大なスタジアムが作るパノラマ感と空気感は、毎週通う今も感じるくらい強烈なものです。

サッカーの特徴を味わう

テレビは、プレイを説明するための映像が流れます。攻撃しているボールを持っている選手が常に映し出され、また、その試合の注目選手の様子が写しだされます。サッカーの切り取られた一部を見ているだけであり、テレビ側の意図に従うしかありません。

一方、スタジアムではどこを見るかは観客次第です。広いフィールドに22人のプレイヤーが散らばり、リアルタイムに動き回るのがサッカーの特長です。縦方向も含めて、アクティブな空間の広さと密度が最も高いスポーツと言えます。つまり、他のフィールドスポーツに比べてテレビの画面に映っていない部分で試合が動いているということ。テレビの外を見ることで、本当の試合の姿が見えてきます。

例えば、全体の陣形や人の流れを大きくとらえることで試合の流れを感覚的に感じることができます。また、自チームが攻めあがった時のディフェンスラインの上げ下げや、サイド突破した時の逆サイド側の動き、GKの声出し、監督の動き、控え選手のアップ状況など自分が興味のあるものにフォーカスできます。一人の選手の動きだけをずっと見ている、という楽しみ方もあります(久保建英とか)。

テレビの画面外での試合の動きに気づいた時に、サッカーって面白いなあ、としみじみ感じます。

熱い応援に包まれる興奮

試合が始まれば、両チームの歓声がスタジアムにこだまします。圧倒的な音量に自然と闘志が沸いてきます。

選手の熱いプレーに応援は一層盛り上がり、厚みをました応援が選手を後押しします。駆けつけたアウェイサポーターは、敵陣に囲まれた選手を後押しするために、ホーム以上の声をだします。素晴らしいプレーに対する拍手、ここ一番でサポーターを煽る選手、好調な敵ストライカーに対する容赦ないブーイング。際どいプレーに対する安堵と落胆。スタジアムに渦巻く感情は音圧となって、観戦者を揺らします。

テレビ(最近はDAZNですが便宜上)でももちろん人が沢山いるのはわかるし、応援の音も聞こえてきます。でも、スタジアムに身をおいて四方八方からの音に包まれると、自分も選手と共に戦っているような気分になってきます。(そんな気持ちになれない試合もありますが…)特に得点が入った時には、ホームスタンドが一体になって喜びを表現します。

「ワッショイ!ワッショイ!」

僕は、勢い余って見知らぬ人とハイタッチをしてしまいますが、普段は絶対やれません。その時の高揚感、爆発的爽快感に、いつも頭が空っぽ。これがヤミツキになっています.

試合前のお楽しみ

テレビ観戦の場合、試合前に選手紹介をするくらいで、放送開始後ほんの数分で試合が始まってしまいます。気持ちを盛り上げる暇はありません。

スタジアム観戦の場合、試合までの非日常な時間も楽しむことができます。試合観戦のワクワクを増幅することができる重要な時間です。

スタジアム最寄りの駅に着いた時から、青赤に囲まれ、祭りはスタート。最近の味スタのスタ飯はJリーグでも屈指の豊富さと質。また、トークショーや音楽ライブ、eゲームなど、多彩なイベントでサポーターを盛り上げる仕掛けが用意されています。

試合45分前くらいになると、選手のウォーミングアップが始まります。相手の日本代表選手や、助っ人外国人選手、勢いのある若手などを見つけると「この選手に負けたくない!」と思い、味方選手がピッチに現れると「今日も頼んだぞ!!」という熱い気持ちが自然と溢れてきます。

出場選手紹介のかけ声、そしてFC東京の応援歌「ユルネバ(youll never walk alone)を大合唱するころには、ワクワクは最高潮。スタジアムにいるサポーターは、選手と共に戦う12番目の選手になって、キックオフの笛を聞くのです。

試合後のお楽しみ

試合後には、ヒーローインタビューが行われます。ここは、テレビでも放送されるでしょう。残念ながら、味スタではスピーカーの具合か、反響してよく聞き取れないことがありますが、テレビよりも、仕事をした選手の興奮を感じることができるような気がします。

そして、選手がスタンドに挨拶に回ってきます。選手と観客が向かい合って、感謝を伝えあう時間です。勝利のコールやユルネバなど、最も一体感を感じる時間です。これを味わいたくて、また次も来てしまうのでしょう。

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まとめ

試合直前にテレビをつけて、手軽に観戦するのもサッカーの楽しみ方です。人それぞれ。

でも、試合前のお楽しみや試合中の密かな喜びを体験すれば、日常にはない幸せをきっと味わうことができるはず。

チームへの思い入れが無くたって構いません。他のエンターテイメントでは味わえない、極上の幸福感を体験してみてはいかがでしょう?

その瞬間を、スタジアムで。

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