ポゼッションサッカー

「ボールを支配(=ポゼッション)しているかぎり点を取られる可能性がない」という考え方をベースに、ショートパスでボールを保持したまま相手ゴールに向かい、細かい動きでできたギャップをついて、守備陣形をくずしてゴールを陥れる、という戦術。Jリーグでは、風間監督の代名詞にもなっており、川崎フロンターレや名古屋グランパスが高いレベルで実行している。

攻撃の特徴

いかに相手にボールをうばわれないようにするかが重要視される。ロングフィードやサイドチェンジなど、通ればチャンスになる可能性がある分、ボールを渡してしまうリスクもあるパスよりも、奪われにくいショートパスを多用する。

そのため、受け手のオフザボールのこまめな動きが重要で、パスの出し元に複数の選択肢を用意する。足元から足元へダイレクトで点と点で結ぶリズミカルなパスワークは華麗で美しく観客を魅了するが、当然ながら高い技術を必要とするスタイルなので、選手の質が問われる。

意識共有もふくめて、チームへの浸透に時間を要する。常に動くため体力の消耗が懸念されるが、実際はポゼッションしている側が攻撃のペースを決められる分、守備のほうが走らされる。多くの場合、走行距離は短めに抑えられる省エネサッカーともいえる。

対策

守る側は、自在に変化するパスフォーメーションに翻弄されることなく、カウンターを狙うことがセオリーとなる。ポゼッションを選択しているということは、技術力が高い選手がそろっていることを意味しており、個々の局面で勝てない可能性が高い。それでもしっかりとこらえて、パスワークが乱れる瞬間をついて一気にカウンターをかける、いわゆる弱者の戦略をとることが多い。人員を割いて前がかりになりやすい攻撃戦術なので、裏を取れれば一気にチャンスを生むことができる。逆に、ポゼッションサッカー側は、最終ラインが少ない人数でも守れるだけの守備力を磨くことで、その弱点を補う。

ポジションサッカーの代名詞・風間八尋監督(2018年名古屋)

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