1/28 ACL FC東京 vs セレス・ネグロス

vs

試合概要

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2020年初戦は、ACLプレーオフ。 昨年リーグ戦2位で、ひさしぶりにACL出場参加権を獲得したが、そのまま自動的に出場出来るわけではなかった。アジア予選を勝ち抜いたチームに勝たなければ、本戦出場できない。負ければ、ACLの夢はそこで終わる。 相手は、本命ポートFC(タイ)を破ったフィリピン王者セレス・ネグロスFC。フィリピンと侮るなかれ、AFCランキング25位につける実績あるクラブだ(東京は56位)。ここまで予選を勝ち抜いてきた。 そんな勢いのある相手に、昨年猛威を奮った2トップが怪我で不在。まだチームも出来上がってないこの時期に、一発勝負である。沖縄キャンプのトレーニングマッチは今ひとつだったと監督もみとめる状況で、勝ちきれるのか。初戦から、痺れる試合だぜ! Embed from Getty Images

そんな不安とワクワクで迎えた当日。 天気予報通りに、雪からの大雨。ひさしぶりに見たような土砂降り。そして寒い。 Embed from Getty Images

本来オリンピックに向けた改修で使えない予定だった 東京スタジアム (味スタ)をなんとか開けてもらったのだけども、そのせいで「芝が整備途上」というアンラッキーもかさなり、ピッチコンディションは最悪。twitterもニュース記事も、「田んぼ」と短くかつ的確な言葉で表現していた。CMなどで躍動感の表現技法として、水飛沫をあげながらキックする映像を観ることがあるが、まさにそれ。やたらと派手な、見せかけの躍動感。

  • 蹴ったボールはすぐ止まる
  • 足下のボールが動かせない。転がらない。
  • グリップがきかないから、踏ん張れない。ターンできない
  • 水飛沫でプレーが見えない
  • 足をとられて、走れない。疲れる。
  • ボールは水を吸って重く、飛ばない。

と、雨天の試合で想像される事態が、フルコート&最悪レベルで選手に襲いかかってくる。それでも選手たちは、割り切った対応でなんとか凌いでいた。

  • 追い込まれても、絶対バックパスしない。
  • キープせずに、前に蹴り出す。
  • ドリブルは浮かすか、大きく蹴り出して走る。

従来のサッカーの概念は崩壊した。 そこにあるのは、サッカーに他のスポーツを組み合わせたキメラな何かだった。 蹴り出したボールを一斉に追いかける様はラグビー的でもあり、地面に落とさずに高いボールがいき交う様は蹴鞠のようでもあり、飛沫が高く上がる球際の攻防は水球にもみえた。 何度もいう。大事な2020初戦である。負けるとお仕舞いの勝負は、サッカーではなかった。 Embed from Getty Images

一方、我々観客も無傷ではなかった。

オリンピックにむけたスタジアム改修のあおりで大雨の中、大回りして入場せねばならず、たどり着いたバックスタンドも後列の一部が使えない状態。雨を避ける限られた座席に、詰め込まれるように座らざるを得なかった。着膨れした客がひしめき合い、まるで電線で身を寄せ合う雀のような気持になった。  

さて、ピッチでは、死闘らしきものがくりひろげられている。もちろん皆必至なのだが、ボテボテとスピード感がないプレーを観るとにやけてしまうほど。

過去ACLプレーオフでJリーグのチームが負けたことがないように、ゲーム前の予想はFC東京有利の筈だった。しかし、このピッチコンディションではチーム力の差など消し飛ぶ。システムや戦略、練習の成果など見せようもない。

それでも、それぞれのチームの狙いに違いがあった。 FC東京は、高萩・森重からGKとDFの間を狙ったロングフィードに、前線が走り込む戦法。CBの裏をねらうのは、昨年の戦略を踏襲している。離脱中の永井の代わりにアダイウトンがターゲットになった。

対するセレスは、比較的繋ぐ意識があったように思う。特に皆がもたもたする中で、セレスの10番は細かいドリブルで切り返したり器用さをみせていた。ここを起点に、ハーフスペースにとびこんできた選手を使って攻め込もうというねらいが見えた。恐らく普段はこういうサッカーをしているのだろう。

守備にも違いが見えた。ゴール前を固める東京に対して、CBが上がり気味のセレス。キープしにくいので ボールホルダー に詰めれば、容易に奪取できるという狙いがあったのかもしれない。 前半は、いずれもボールコントロールが覚束ないので、行ったり来たりを繰り返す試合展開。水飛沫で迫力はあるけど、ペナルティーエリアに近づいても勢いがないので、両チームともに決定機にはつながらない。

守備側有利な状況に、

これは延長戦必至かな。0-0でPKにもつれ込んで敗退なんてことになったら、なんかデジャブ感あるよな~。

と水煙るピッチを眺めながら、ボンヤリ思った。   長期戦を覚悟しながら前半は終わってしまったが、予想外にも後半早々に試合は動いた。 Embed from Getty Images

ゴール前混戦から、室屋が放ったコントロールショットはGKの手をかすめつつ、ネットを揺らす。勢いのないシュートだったが、丁寧に枠を狙ったことが功を奏した。

ハーフタイムに健太監督が語ったとされる、

「枠に飛ばせば何か起こるかも」

という、指示だかなんだかわからない指示を信じた室屋の勝ちである。 昨年よりは外に張って縦に大外を狙っていたが,この試合では中(ハーフスペース)に顔を出すことが多かった.得点シーンもペナルティエリアまで入りこんでいたからシュートが打てた.

積雪が日常の青森山田高校出身者らしく、大雨をものともせず上下動を繰り返し,変わらぬタフさに安心.けれど,相変わらず熱過ぎる抗議で要らぬカードを貰いそうでヒヤヒヤした。落ち着け室屋コールがそろそろ必要でないかな。

もう一人、重馬場でも目立ったのが新戦力のアダイウトン。裏への飛び出しはほぼ走り勝ち、何度もゴールに迫っていた。守備も手を抜かないし、信頼できる。終盤には、中途半端なGKの位置をみて、ループシュートを決めた。冷静さと技術の高さを証明するようなゴール。アダイウトンとディエゴの2トップなんて、他のチームにとって災厄でしかない。二人が相手DFを無効化してしまう姿を早くみたい。その後ろからレアンドロやアベシューが飛び出していく、なんて最高じゃないか。 Embed from Getty Images

浮かすドリブルで魅せたアベシュー(安部柊斗)や長い足でピッチを走り回った原、コーナーキックで2連続で直接ゴールラインをわった後に、素晴らしいコーナーキックをみせたレアンドロ、安定した対応でゴール前を守ったオマリなど、新戦力のプレーが印象的だった。

今回のスタメンが主力なのか、ACLシフトなのか、新戦力の顔見せなのかわからない。けれど、まだ調子のあがらない既存選手のお尻に火をつけて、ポジション争いを激化させたことは間違いなく、健太監督は相変わらず上手いなあ、と感心する。昨年のスタメンが多く残留したが、そこにこだわらないぞ、というメッセージがふくまれていそうだ。

2-0で完勝し、晴れてACL本戦出場権を得た。個人力でごり押しして勝った感はあるけれど、対応力で上回っていたし、何より内容よりも結果の一発勝負である。勝てばいいのだ。4-3-3に挑戦していると聞くが、魅せるサッカーに傾倒し過ぎず、圧倒的な効率性で勝ち点を重ねる勝利に徹したチームであってほしい。 Embed from Getty Images

さて、次戦は2月11日ACL第一戦。蔚山に乗り込んでのACL予選リーグの初戦になる。 前回2016年の城福東京は、2連勝で勢いをつけ、4勝1分1敗でグループリーグを突破した。前回と同じく韓国から始まる初戦に勝って勢いをつけたい。 どこで観ようかなー。 

追伸: 雨のどさくさで感慨に耽る暇もなかったけど、味スタで勝ったのは、昨年の8月10日以来、約6カ月振りでした。あー、うれしー。

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結果

クラブ1st Half2nd HalfGoals勝敗
FC東京022Win
セレス・ネグロス000Loss

詳細

日付 時間 リーグ シーズン
2020-01-28 7:00 PM ACL 2020 プレーオフ

スタジアム

味スタ
日本、〒182-0032 東京都調布市西町376−3

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